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ニコニコ動画10周年に寄せて



サービス開始から10周年 - ニコニコ動画 開発者ブログ(新着情報) http://blog.nicovideo.jp/2016/12/1212.php

ニコニコ動画が10周年を迎えた。
あの、無法地帯でいつ潰れてもおかしくなかったサイトが10年続いた。
感慨深いものがある。

10年の中にはいろいろな動画がアップされ話題になった。
レッツゴー!陰陽師」はもちろん、「きしめん」や「ふぃぎゅ@メイト」、「とかちつくちて」とか、「フタエノキワミ」、「総統閣下シリーズ」などなど。
どんどん上げていくとキリがないので、他のは大百科をみて。
ニコニコ動画で起こったブームの一覧 - ニコニコ大百科

この動画たちで随分笑わせてもらったり、元気をもらったりした。


しかし、10年もあれば負の面もある。
中でも「ニコニコ大惨事」と「ZeroWatch」は有名どころかな。
「ニコニコ大惨事」は、超会議の前身ともいえる「ニコニコ大会議」において、2011年2月5日ニコ動がトラブルで半日経っても動画が視聴できない中、会場で取締役の人が「いいじゃないココが盛り上がっていれば!」と発言したことで炎上したもの。

そもそも大会議はサービスの発表とライブイベントを兼ねたものであった。
しかし、ライブイベント目当ての人は、サービス発表への反応が薄く、サービス発表目当ての人はライブイベントへの反応が薄い。
それぞれの人の見てる方向がバラバラで、不満も高まっている中でのあの発言だったので、余計に炎上したように思う。
ライブイベントが全てで、本業のニコニコ動画はおざなりにされている、そう思われても仕方のないものだった。

「ZeroWatch」は、2012年4月26日に動画視聴ページのリニューアルが行われ、そのプレーヤーの名前がZeroWatchだった。
だが、そのあまりの使いにくさ、見にくさに大炎上したもの。

みんなが終了を惜しんだ原宿は見やすいと言われていたが、その原宿(ニコプレーヤー4)も時計表示がないだの、動画説明文の折り畳みについてもあれこれ言われていたと思う。
だけどZeroWatchはそんな意見を聞いていたのか!?と思えるほどの改悪で、俺もかなり意見を言った。
あの出来は、まだWebのことを習っている卒業に至ってない学生が作るような物で、とても給料もらってる人が作ってるようには見えなかった。
だが、同じ轍を踏むのが恒例になっていたような運営が、HTML5プレーヤーではそうはならなかったのは良かった。


いろいろあったニコニコ動画だが、ここ数年変わらず期待していることは「権利者とユーザーが良い関係でいられる場」を提供し続けてほしいということ。

アニメは、以前は本編丸上げなんて珍しくなかった。
違法動画だらけで、当然削除を喰らう。しかしまたすぐにアップされてのイタチごっこの繰り返し。
他の動画サイトでは、その結果規制が厳しくなるか閉鎖で廃れていったが、ニコ動は違っていた。
公式配信を呼び込んだ。
おかげでわざわざ危ない橋を渡って動画を見る必要がなくなった。
公式配信は今やニコ動に限らず当たり前になってきた。
公式に直接コメントとして届けられるし、イベントやグッズ販売などにも繋げられるいい流れが出来てきている。
違法動画のうp主だけがウハウハできる時代はもう終わった。

ゲーム実況もそう。
ゲーム実況は以前は、人に言えない、知られてはいけない活動だった。
それが今や、ニコ動でやるなら許可する企業も増えて、ゲーム実況は知られてもいい活動になった。
ゲーム実況者はアイドルかと思うほどの黄色い歓声を受けている。
昔から知っている身としては驚きの光景である。

アニメ配信にしろゲーム実況にしろ忘れてはならないのは、アニメ、ゲームありきということ。
アニメを公式に配信してくれているから安心して見られるのだし、ゲームなくして実況者は存在できない。
その気持ちを忘れなければ、権利者とはこれからも良い関係でいられると思う。


ニコ動は、面白いことやって意味のないこともやって、時々問題も起こしたりして、世話の焼けるところだけど、俺は基本的にその雰囲気が好きだし、これからもなんだかんだ見続けることになると思う。

投稿者、ユーザー、運営がこれからもニコニコし続けることができますように。

おわり。